YG性格検査は心理学的根拠に基づいた信頼性の高い性格検査です。人材の適材適所のための活用方法をご紹介します。

なぜ求人採用に適性検査を実施するのか

成績・面接ではわからない行動特性

人を採用するときに、
応募者が求める要件に合致した人材であるか、外見や頭脳の善し悪しではなく、求めている性格・行動特性に合致しているのか
などを確認するためにYG性格検査は活用されてきました。

それは、その人の内面を知るためです。
人の行動の目に見える部分である「技術・知識・態度」は氷山の一角であり、実際に氷山を動かしているのは、その水面下の目には見えない「性格・特性・動機・価値観」などの潜在的な部分の力が大きいという理論、コンピテンシーをご存知でしょうか。
米国の心理学者マクレランドにより提唱された理論で「ある仕事において、一貫した高い業績を上げる人に見られる行動特性」のことを言います。

これまで日本では、知識・技能の評価が中心に行われてきましたが、能力は行動に移して初めて結果となることから、近年はその原動力である、性格、行動特性が重要視されるようになってきています。そのため性格検査(適性検査)が採用試験や適正配置に活用されています。
(竹井機器工業株式会社 心理カタログより)

YG性格検査が多くの企業、団体、教育現場で利用されているのも、その人の行動特性を知る手段のの一つだからです。

そもそも、学業の成績、卒業大学だけで人を判断することはできません。
YG性格検査を実施すると多くの企業では安定積極的な人(YG性格検査ではD型)を選ばれます。
しかし、面白いことに学業成績の良い人にD型が少ないのは事実です。
学業に熱心に取り組む人はE型の人が多いことがわかっています。
 型についてはこちらへ ≫ 

適性検査としてYG性格検査を活用する

採用で大事なことは、組織にとって求める人物像を明確に描くことです。

例えば、「新商品販売のために営業担当者を補充したい」と考えたときには、
どのような人材を採用すればよいでしょう。

一例をあげると、求める人材を次のようにイメージしたとします。
  • 積極的に目標を達成する意欲が高いこと
  • 目標に向けて計画的な行動が活発に実践できること
  • ターゲット顧客に対して企画立案の最適案の決定ができ、折衝でも判断力があること
しかし、応募者の中からこのような適性の持ち主をどのようにして見分ければよいのでしょうか。
面接をしただけでは、なかなかわかることではありません。
このような時にYG性格検査を活用すれば初対面の人であっても、どんな特性をもち、求める人材イメージに適しているかが判ります。
上記のイメージに合う人は、YG性格検査を実施し、次の3点に注目すれば判ります。
  • 攻撃性
  • 行動性
  • 熟慮性
このように、求める人材のイメージを明確にして、YG性格検査を活用すれば適確な採用が可能になります。

適性検査を実施するメリット

適性検査は単に、応募者を振り落とすためのテストではなく、人材採用のミスマッチを防ぐためです。
求人・求職の両者にとってミスマッチを避けることは、双方が後で後悔をしないために重要なことです。
これは、面接だけではわからないことです。
せっかく採用しても、仕事が合わなくて、数日間、数ヶ月間でやめられてしまうと、求人・求職の双方にとって不利益です。
求人側は、ムダなコストを使うことになります。
また、その人を採用したことによって、採用を逃した人が必ずいるということです。
もしかしたら、採用しなかった人の方が企業に定着し、良き働きをしたかもしれません。

求職側も、合わない仕事に就いたためにストレスを抱えます。
その上、また一から仕事を探すための労力、時間を必要とし、生活負担が生じます。

こうした後悔をできるかぎり減らし、求人・求職の双方にハッピーをもたらすためにもYG性格検査を活用することをお奨めします。

YG性格検査を実施するにあたっての留意点

YG性格検査は、被検査者の性格や特性を調べることができ、企業の人材採用や人事配置に大変効果的なツールですが、YG性格検査は人の内面に触れるものであり、利用側の取扱いは慎重で正しくあるべきです。
従って、YG性格検査利用する人は、次のことに留意してください。
  1. 人間尊重の経営のもと、人の育成を目的として利用する
  2. 優劣の評価ではなく、目的に対する適性調査のために利用する
  3. YG性格検査を利用する場面では、丁寧な言葉遣いと態度で接する
YG性格検査は人の優劣をつけるものでも、差別するために使うものでもありません。
被検査者のありのままの姿を知り、それを活かすために利用します。
人材採用にYG性格検査を利用する場合は、面接の前にYG性格検査を実施することをお奨めします。
面接の前に応募者の特性を把握し、面接でさらに詳細を把握できる質問をすると良いでしょう。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

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書籍「YGテスト入門」
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