YG性格検査は心理学的根拠に基づいた信頼性の高い性格検査です。人材の適材適所のための活用方法をご紹介します。

消極的で情緒不安定な社員の育成について

情緒が不安定で消極的な人は、YG性格検査の結果、型判定(A,B,C,D,E)がE型・E準型が該当します。
このタイプの社員の育成、指導には十分な配慮が必要です。

このタイプは意欲性(主体性)の因子Agの点が低く、おとなしい人です。
情緒不安定なところはB型と同じですが、B型と違って因子Agから因子G、因子R、因子T、因子A、因子Sの点が低い人です。寡黙で、コツコツと仕事はしますが、積極性がありません。自分の気に入ったことは没頭しますが、気に入らないと速度が落ちたり、手を休めたりします。

また、因子Oの点が高いと、空想的世界に入って、他人を寄せ付けないところがあります。自分の専門分野には詳しく饒舌になり、周りのことが見えなくなるほど話します。

このような人には、育成する前に、話を十分に聴き、感情移入によって相手を理解し、受容してあげることが大事です。思いやりを先に持ち、信頼関係の上でなければコミュニケーションが進みません。

上司がE型社員の長所を伸ばした事例

E型は情緒不安定の上に、消極性・非社交性で人材としては敬遠されてきました。
しかし、E型はユニークで創造性を秘めている人たちです。長所を見つけて能力を引き出すのは上司の役割です。

ある流通業のコンサルティングを始めた時、管理職およそ20名のYG性格検査を施行しました。
驚いたことに総務経理部長AさんはE型でした。
部長らしい素振りが全くない姿勢の低い人で、「人の上に立つのは苦手、人前で話すのは嫌いだ」と謙虚におっしゃいました。
しかし、発想は豊かで人事政策を無理強いせずに実行してしまう人で、社員からは好感を持たれる人柄でした。
Aさんの誠実な性格、これと思うことを自分でやり遂げる信念に、目を留めて引き上げたのは社長でした。

社員は各々長所を持っており、その長所が伸びていくときに弱点も小さくなっていきます。
大事なことは本人を動機づけることです。
この会社の経営者は一人一人の個性の良さを伸ばす、発揮させるというヒューマン・スキルで管理職を育てられていました。
そのように育てられた管理職の方々も業務達成には厳しいが、おおらかな人達で、部下のその人らしさを大切にし、上手に引き出し、やる気に点火していました。

YG性格検査はその人らしさを知るためのツールです。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

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