YG性格検査は心理学的根拠に基づいた信頼性の高い性格検査です。人材の適材適所のための活用方法をご紹介します。

よく考え行動する人を育成する

YG性格検査からはその人の思考と行動がわかります。
思考と行動の特性を見ること(因子G,R,T)で、計画性や行動パターンがわかります。
  • 熟慮的な人
     分析ができ、計画性がある
  • 衝動的な人
     考えが浅く計画なしに思いつきの行動
  • 果断的な人
     思い切りのよい決断と行動
  • 順応的な人
     周囲の計画や流れに合わせた行動
特に衝動的な人には熟慮的に変わっていくように指導します。

 1.行動力をつける
YG性格検査の結果からは行動力のある人、ない人がわかります。
行動が不活発な(因子Gの点が低い)人は、仕事の成果を期待しにくい。
行動不活発な人は、自らの行動を活発にすることは難しいので、動作がキビキビするように、動作の俊敏さを指導する必要があります。
指導方法は、
  1. 作業や業務の処理は、いつまでにという時間・期日を決めさせる
  2. 今日の仕事は、明日に延ばさないようにさせる
  3. 着手を早くさせる
例えば
  • すぐに、椅子を立つ
  • すぐに、ペンをとり最初の一行を書く
  • すぐに、入力を始める
習慣づけられるように指導してください。

 2.書く力を養う
特に因子Tの点が高い(思考外向性)場合は、考えが浅く、思慮が不足しています。
専門本、歴史本をじっくりと読ませ、考えさせ、その要点をまとめ、書かせるように指導します。
書くことで思考力がついていきます。思考と行動の特性は型判定(A型B型C型D型E型)だけではわかりません。
安定積極型と言われるD型のタイプにも衝動的な人がいます。
型判定だけでは決めつけず、プロフィール図から因子の位置関係を確認してください。

詳しくは「型判定だけで決めつけるのは危険」へ ≫

YG性格検査を利用して仕事の成果をあげる

行動力は因子Gの点に注目することを前述しましたが、同時にこの因子Gは、意欲性の因子Agより右寄りで点が高くなければなりません。
(Ag<G)
因子Gが因子Agより低い場合、思いは強くても行動を伴わないからです。
また、因子Nの点が高い場合は些細なことが気に掛かって、行動が遅くなりがちです。

YG性格検査のプロフィール表とその人を観察することから、適切な指導ができるようになります。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)
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書籍「YGテスト入門」
で詳しく解説しています。