YG性格検査は心理学的根拠に基づいた信頼性の高い性格検査です。人材の適材適所のための活用方法をご紹介します。

YG性格検査の12尺度の因子Sについて

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。
12の尺度の1つ、「因子S」について解説します。
Sは人間関係特性の側面から「社会性」を測定しています。

点が低いと(段階1,2)内向的になり
  • 自分の世界にばかり閉じこもろうとする
  • 独りになりたがる
  • 非社交的
  • 人間嫌い
を表し、組織・集団を避けます。
点の低い人は表に出たがらず、人前で何かすることは苦手です。
そのため、人と折衝する仕事や接客の仕事や人に挨拶することを強要するような立場におくと、ストレスが溜まってきます。
また、仕事に集中できないことが起こります。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほど外交的になり
  • 人との交際を好む
  • つき合い上手
  • 社交性に富む
  • 宴会を好む
  • 人間大好き
を表し、大勢の人の集まる所に入ることを苦にしません。
服装も派手好みです。
周囲に目立つことを平気でします。
お祭り騒ぎが大好きで、周囲が静まっていると、本人は耐えられずに1人で、はしゃいだりします。
人中に率先して入って行き、人を恐れずに目上の人や著名人にも話しかけたりします。

因子Aと因子Sは連動しています

因子Sと因子Aの双方の点が高い人は社交性に富み、集団の中で自分が影響力を与えることや自己顕示欲を示すことを積極的に働きかけます。
因子Aの点が低いときは、社交性を表す因子Sの点も低くなります。
この因子AとSの位置がかけ離れている場合は、YG性格検査への回答の真偽が問題です。
回答にウソが含まれるか、もしくは被験者の内的整合性が取れていないかです。


因子をそれぞれ単独で見るのではなく、人間関係特性グループ(O,Co,A,S)を合わせて見ると、よりその人の性格が判ります。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)


書籍「YGテスト入門」
で詳しく解説しています。

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