ＹＧ性格検査-YGテストの実務応用的診断法

 【著者まえがきより抜粋】
この本は「YG テストの実務的応用法」について解説した経営実務書である。・・・・主として企業内におけるYGテストの応用であり、対象は経営者・管理者・人事担当者を想定して書かれたものだが、教育者やカウンセラーなど、YGテストに関心のある方々にも役立てていただけるものと信じている。「実際に役立つ」ことを目指しており、その点では厳密な心理学的立場に立って書かれたものではなく、経営学的な立場に立って書かれたものであることを了承いただきたい。多少、学問的な枠組みを超えた仮説であっても、「実際に役立つならそれでよい」というのが筆者の立場である。だからといって、科学的立場を軽視しているわけではない。・・・・この本の中心は何といっても「診断技法編（第Ⅱ部）」である。これまでの統計理論的診断技法を発展させて、実務応用的診断法を提唱したのがこの本の特色である。統計理論的診断技法の基礎を踏まえつつ、経営実務の立場からYGテストの実務的応用を考えたのが実務応用的診断法である。経営実務におけるYGテスト利用の第一は職務適性の診断であろうが、この本では職務適性診断の基礎となる基本性格の診断に重点を置いている。結論を急ぐ方には若干はがゆいかも知れないが、ここでは、基本性格の診断をじっくりと学んでいただきたいと思っている。