上司がE型社員の長所を伸ばした事例

社員の性格は様々ですが、5つの性格パターン(A・B・C・D・E)があります。
その中のE型は情緒不安定の上に、消極性・非社交性で人材としては敬遠されてきました。
しかし、E型はユニークで創造性を秘めている人たちです。
そこで異色型・寡黙の人と名付けました。
このように長所を見つけて能力を引き出すのは上司の役割です。

ある流通業のコンサルティングを始めた時、管理職およそ20名のYG性格検査を施行しました。
驚いたことに総務経理部長AさんはE型でした。
部長らしい素振りが全くない姿勢の低い人で、「人の上に立つのは苦手、人前で話すのは嫌いだ」と謙虚におっしゃいました。
しかし、発想は豊かで人事政策を無理強いせずに実行してしまう人で、社員からは好感を持たれる人柄でした。
Aさんの誠実な性格、これと思うことを自分でやり遂げる信念に、目を留めて引き上げたのは社長でした。

社員は各々長所を持っており、その長所が伸びていくときに弱点も小さくなっていきます。
大事なことは本人を動機づけることです。
この会社の経営者は一人一人の個性の良さを伸ばす、発揮させるというヒューマン・スキルで管理職を育てられていました。
そのように育てられた管理職の方々も業務達成には厳しいが、おおらかな人達で、部下のその人らしさを大切にし、上手に引き出し、やる気に点火していました。
YG性格検査はその人らしさを知るためのツールです。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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12尺度の因子Rについて(1)

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子R」について解説します。
Rは行動特性の側面からのんき性を測定しています。

点が低いと(段階1,2)のんきではなく

  • 物事がすごく気になる
  • 心配性
  • 慎重
  • 石橋を叩いて渡る
  • 決定に迷う
  • 物事が決められない

ことを表し、小さいことが気になり迷いが生じて決定ができません。
また、慎重になり過ぎて、大胆な決定ができないところがあります。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほどのんき性が強くなり

  • 物事をあまり気にしない
  • のんき
  • 気楽
  • 決断に迷いがない
  • 直ぐに決める
  • 決定が早い
  • 忘れっぽい
  • 気軽さ
  • 慎重さにかける
  • 衝動的

ということを表します。

 

仕事の局面では大胆な決断を求められる場合があります。
特に管理者、営業職には決断力が求められます。

因子Rの点が高い人には飽きっぽい人もいます。
決断は早いがあきらめも早い人がいます。
特にプロフィール図(グラフ)全体から因子Rが突き出ている場合は要注意です。
何事も早過ぎて、じっくりした仕事ができず、落ち着きのない人です。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

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