人を知るためにYG性格検査が活用されているのは

人を知るためにYG性格検査が活用されているのは、
見た目ではわからない、12の視点(尺度)からその人を理解することができるからです。
YG性格検査の12の視点には以下の項目があります。

  • 抑うつ性(明るさ←→暗さ)
  • 気分の変化性(冷静←→感情的)
  • 劣等感(自信←→劣等感)
  • 神経質(無神経←→神経質)
  • 客観性・主観性
  • 協調性
  • 攻撃性
  • 活動性
  • のんき性
  • 思考性(内向き・外向き)
  • 支配性・服従性
  • 社会性(内向き・外向き)

では1つ1つの視点を観察していきましょう。

  1. 抑うつ性:楽天的、憂鬱的な人なのか判断できます。
    人生に明るい見通しをもつ人は表面的にも明るく安定した人です。
  2. 気分の変化性からは、仕事に感情をはさまず冷静に処理してほしいです。
    しかし冷た過ぎず人間的な温かみも必要です。
  3. 劣等感:何事も自信を持って前向きに取り組んで欲しいもの。ただ自信過剰は困ります。
    適度に謙虚な姿勢が必要です。
  4. 神経質:些細なことで気が病むと仕事もはかどりません。
    適度な細やかさを持ち気配りできる人が望まれます。
  5. 客観性:主観性が強いと独善的な言動を取ります。
    かといって客観性が強すぎると主体性のないことに。バランスが大切です。
  6. 協調性:人を信頼し、調和を大切にする人、
    一方、警戒心が強い非協調性の人はチームワークには不向きですが、問題点を見つけることに優れています。
  7. 攻撃性:積極的に攻め、目標を達成しようとする意欲のあることは仕事に必要な要素ですが、強すぎると人への攻撃や短気からトラブルが起こります。
  8. 活動性:動作の俊敏性、活発性は仕事によって必要が変わります。
    組織の中ではスピードが求められる仕事が多々ありますがじっくりと人や自然界と向き合う仕事もあります。
  9. のんき性:決断力を測定できます。のんきな人は何事も心配せずに即決できますが慎重さに欠けます。
    一方心配性な人、慎重な人は大胆な決断ができないところがあります。
  10. 思考性:内向な人は考えを巡らせ深く思考することができます。
    外向きな人は無計画的で小さいことを気にせず、人当たりの良い人です。
  11. 支配性:リーダーシップ、指導者意識、自己顕示欲を測定します。
    服従的な人は従順で温暖ですが妥協しやすい面もあります。
  12. 社会性:自分の世界に閉じこもろうとする内向きな人は独特な作業、作品づくりができます。
    外向きな人は社交性が強く目立つことを好み、人を怖れません。

 

このように1つずつ尺度を観ていくと、人材を必要としている職種に適合しているかがわかります。
性格と職種がマッチしていないとその人のもつ能力が発揮されず、雇用する側も雇用される側にとっても不幸です。

ygbook10
詳しくはYGテスト入門(第3版)をご覧ください。

技術職に向く人

技術職はその職種によって好ましいタイプが違います。

例えば、毎日変わらずコツコツと安定した技能が求められる仕事は情緒が安定したC型が向いているでしょう。

一方、開発系の技術職には情緒不安定で思い込みが強いE型の人が多く、創造性豊かな才能を発揮しています。

技術職はYG性格検査の型判定から、C型、E型に多く見られますが、どちらのタイプでも細かいことを忍耐強く、黙々と根を詰めて作業できる人、物事を深く考え探求できる人に適性があります。これらのことは、12因子のプロフィール図の位置関係でもっと的確にわかります。

特に物事を深く探求できる人はT因子が2ゾーンにある人です。

 性格特徴 因子
物事を深く考える人 G・R・T
物事を探求できる人
ある程度主観性のある人
まわりのことに構わず熱中する人 Co
寡黙な人 S・A
慎重な人
温厚な人 Ag
情緒安定性 D・C・I・N
  •  技術職の判定については「YGテスト入門」の第2部 適材適所に掲載しています

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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現場リーダーはこんな人が望ましい

現場リーダー、班長には安定した積極型の人が好ましいです。

さらに

  • 利己的でなくまわりから人望がある
  • 面倒を見る
  • 人情味のある
  • 楽天的で明るい
  • 情緒が安定している
  • 技能力がある
  • 行動力がある

たとえ、技能が高く、優れていてもリーダー性の弱い人は避けるべきです。

現場リーダーはYG性格検査の型判定から、D型、C型の人が望ましいでしょう。

ですが、型判定だけで決めるのは大ざっぱ過ぎます。
12因子のプロフィール図の位置関係をみればもっと的確にわかります。

 

 性格特徴 因子
人望がある Ag
行動力のある人
計画性がある人
チームワークができる人 Co
客観的に見ることができる
気配りができる
情緒安定性 D・C・I・N
  • 現場リーダー(現場監督者)の判定については「YGテスト入門」の第2部 適材適所に掲載しています

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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YG性格検査は人材育成のツールです

自己を知る

人は自己を理解していると思いがちですが、理解できていない所も多くあります。
YG性格検査を利用することで、自身の内面を鏡に写すように見ることができます。
社員の育成のためにYG性格検査を実施することは、社員自身にとって自己理解と自己受容の機会となります。

コミュニケーションが円滑になる

職場では、

  • 上司との関係
  • 部下との関係
  • 同僚との関係
  • 取引先との関係

など、神経を使うことが日常に多くあります。
そのため人間関係が上手くいかないとストレスとなります。
また、自分自身が周囲のストレスの原因になっていることもあります。
YG性格検査を実施すると、生まれながら持っている個性と成長過程で身に付いた行動特性が明らかになります。
性格には遺伝的な変えられない性向、親の影響、育った環境により形成された行動特性もあります。
自分の性向を知っていれば、人は自分自身をコントロールすることができます。
少しずつでも改善していくことができます。
これが人としての成長です。
自己を知り、人格形成、品性を磨くことで、相互理解が生まれ、良いコミュニケーションにつながります。

部下指導・社員の成長は会社の成長

経営改善には社員の意識改革も欠かせません。
社員一人一人にYG性格検査を実施し、長所を確認すること、短所を説明することをお薦めします。

短所については、例えば「目標意識が薄い」とか「衝動的で無計画である」ということをきちんと説明し、その改善方向を話してフォローアップをします。
上司の見解で長所や短所を指摘するより、YG性格検査というツールを用いることによって事実が客観的となり、部下も真剣に受け止めます。

このように上司がYG性格検査を用いてアドバイスをしている企業は社員がリーダーとして育ち、業績を上げています。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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再検査の信頼性

YG性格検査は時間の間隔をおいて検査を実施しても、その性格特性が変わらないことが前提条件です。

ある企業の上級マネージャーにYG性格検査をしたとき、その検査結果に納得をしていただけませんでした。その方の検査結果はある情緒性尺度が突出して不安定さを現していました。
「これは自分の性格を現していない」と主張されるので、日を置いてもう一度、YG性格検査をいたしました。
検査結果を表すプロフィール表は前回と重なるぐらいに同じ結果でした。
そのマネージャーはYG性格検査の結果を認められ、利用していただくことになりました。
誰でも自己の短所は認めたくない気持ちがあります。

またある時、金属製品メーカーより、営業担当者、品質管理担当者を採用するためにYG性格検査の診断の依頼がありました。
応募者5名は、その企業の狙いどおり50歳代の大企業を早期退職された方々でした。
そのうち1名が品質管理担当者として採用されました。
後日、その方に会う機会があり、早期退職時の就職支援でもYG性格検査をした経験があり、今回のプロフィール表と全く同じ結果だったという報告をもらいました。
YG性格検査を作られた辻岡美延先生(関西大学名誉教授)は、その著作でYG性格検査には再検査信頼性があることを述べられています。
※「新性格検査法」辻岡美延 著

次にYG性格検査は、「はたして妥当性評価が正しく出ているのか」
と問われますと、学問的には心理学者の方々に議論をお譲りしたい。
実務者として、私が20数年、使用した経験と事実からは妥当性があると言えます。
実際にテスト評価と被験者の観察・ヒアリングを通して、本人の行動特性と類型プロフィールの性格特性とを比較検証しました。
経験的に言えば、細かい点でのズレはありますが、性格特性の傾向は的中しています。
採用と適性配置の企業の実務面からは、YG性格検査による判定データを使用できると判断できます。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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社員の1人1人の適切な育成に活用されています

社員を育成するために、定期的にまた段階的に研修を実施している企業は多いでしょう。
YG性格検査も社員の育成に効果的に利用できます。
YG性格検査を使う利点は、社員一人ひとりが抱えている課題について個別に取り組みながら育成できることです。
集合型研修ではできない細かな育成と指導が可能です。

YG性格検査はその人の性格特性を客観的に明らかにするため、指導する側と社員とが同じ問題意識をもち、コミュニケーションをとりながら解決していくことができます。
個別対応の適確な育成は社員にやる気を出させ、大きく成長させるきっかけとなります。
指導する側は、社員一人ひとりの個性を大切に、良きところを伸ばしてあげる心で動機づけをします。
短所でも、本人に知ってもらう方が成長になる大事なことは率直に話します。
例えば、「意欲が低い」「行動不活発」「思慮が浅い」「主観的で独善的」などの傾向が強い人には、人格を傷つけないようにアドバイスをします。
人は自分のことをわかっているようで、気づいていなかったり、認めていなかったりするところがあります。自己理解ができるとそこから進歩が始まります。

YG性格検査は、単に機械的に人を分析し、類型に分類して、決めつけてしまうものではありません。
刃物も有用ですが、目的を間違えたり、使い方を間違ったりすれば恐ろしいことになります。
YG性格検査は、手軽にどの組織でも使えます。検査を実施する側は事前に充分に心して、人を活かすために、YG性格検査を使っていただきたい。(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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上司がE型社員の長所を伸ばした事例

社員の性格は様々ですが、5つの性格パターン(A・B・C・D・E)があります。
その中のE型は情緒不安定の上に、消極性・非社交性で人材としては敬遠されてきました。
しかし、E型はユニークで創造性を秘めている人たちです。
そこで異色型・寡黙の人と名付けました。
このように長所を見つけて能力を引き出すのは上司の役割です。

ある流通業のコンサルティングを始めた時、管理職およそ20名のYG性格検査を施行しました。
驚いたことに総務経理部長AさんはE型でした。
部長らしい素振りが全くない姿勢の低い人で、「人の上に立つのは苦手、人前で話すのは嫌いだ」と謙虚におっしゃいました。
しかし、発想は豊かで人事政策を無理強いせずに実行してしまう人で、社員からは好感を持たれる人柄でした。
Aさんの誠実な性格、これと思うことを自分でやり遂げる信念に、目を留めて引き上げたのは社長でした。

社員は各々長所を持っており、その長所が伸びていくときに弱点も小さくなっていきます。
大事なことは本人を動機づけることです。
この会社の経営者は一人一人の個性の良さを伸ばす、発揮させるというヒューマン・スキルで管理職を育てられていました。
そのように育てられた管理職の方々も業務達成には厳しいが、おおらかな人達で、部下のその人らしさを大切にし、上手に引き出し、やる気に点火していました。
YG性格検査はその人らしさを知るためのツールです。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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なぜ検査結果は12の尺度なのか

YG性格検査は被検査者の状態を12の尺度(因子)で測定します。
その検査結果を基にプロフィール表(グラフ)の作成や型判定をしています。
この12の尺度について、それぞれ何を意味しているかを理解することがYG性格検査の利用者にとって非常に重要です。

人間の性格を12の尺度で測定することに注目すると、12個だけの切口だけでよいのか?という疑問があがります。
当然、完全ではないでしょう。
しかし、YG性格検査の原型の開発者であるギルフォード博士、また、その理論を引き継ぎ、YG性格検査を完成させた矢田部教授、辻岡教授らは、これで充分と判断しました。
尺度が多くあれば、人間の性格特性をより精密に測定できたかも知れません。
しかし、そうなるとキリがありません。
複雑になれば、私たち人の性格を短時間で容易に分析・評価できないことになります。
12の尺度は、人の性格をとらえるのに充分且つ必要最小限のものです。

12尺度(D C I N O Co Ag G R T A S)については「人を知るためにYG性格検査が活用されているのは」をご覧ください。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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YG性格検査を実施するにあたっての留意点

YG性格検査は、被検査者の性格や特性を調べることができ、企業の人材採用や人事配置に大変効果的なツールですが、YG性格検査は人の内面に触れるものであり、利用側の取扱いは慎重で正しくあるべきです。
従って、YG性格検査利用する人は、次のことに留意してください。

  1. 人間尊重の経営のもと、人の育成を目的として利用する
  2. 優劣の評価ではなく、目的に対する適性調査のために利用する
  3. YG性格検査を利用する場面では、丁寧な言葉遣いと態度で接する

YG性格検査は人の優劣をつけるものでも、差別するために使うものでもありません。
被検査者のありのままの姿を知り、それを活かすために利用します。
人材採用にYG性格検査を利用する場合は、面接の前にYG性格検査を実施することをお奨めします。
面接の前に応募者の特性を把握し、面接でさらに詳細を把握できる質問をすると良いでしょう。

既存の社員にYG性格検査を実施して、人事配置や育成に利用する場合は、本人にも診断結果を理解させて、自己観察と自己受容を促し、自己成長の機会とします。
また、上司や育成側の立場の人は、社員の特性を受け止め、長所を伸ばし、短所は共に改善するように社員育成の手立てとします。

役員や管理職にYG性格検査を実施する場合は、YG性格検査の必要性を理解してもらい、リーダーシップの本質が対人影響力であることを認識して、役職にふさわしい人格形成がなされているか謙虚に振り返ってもらいます。

検査を実施する側は、YG性格検査の実施後、被検査者向けに簡単な診断書を作成して、自己理解・自己成長を促すと、YG性格検査を活用する価値が大きくなります。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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12尺度の因子Dについて

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子D」について解説します。
Dは情緒特性の側面から抑うつ性を測定しています。

点が低いと(段階1,2)

  • 性格が明るい、
  • 楽天的(人生に明るい、見通しをもっているさま)、
  • 充実感(力が豊かにそなわってしっかりしている感じをもつ)、
  • 明朗(明るく朗らかなさま)

を表し、明るく周囲に好印象を与えます。
顔の表情にも表れています。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほど気持ちが落ち込んで

  • 憂うつ(気持ちが晴々しないこと)、
  • 陰気
  • 無気力
  • 悲観的
  • 罪悪感
  • 虚脱感

を表し、心に悩みを持っていることが多く、因子Cの粗点も高いと神経症的な傾向を示します。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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