YG性格検査のE型について(2)

YG性格検査では、5つのパターン図(A,B,C,D,E)から性格の輪郭をつかむことができます。
型に優劣はありません。その中のB型についての解説のつづきです。

独創的な面があります
因子Oの点が高いと心理的に空想的でふわふわした存在で、独自のパーソナリティの源です。独創的で他の人には及ばない発想をします。

温順なタイプの人
因子Coの点が低いとC型と同じです。誰に対しても協調的・友好的です。
因子O,Coはグループ因子でプロフィール図では近い位置にありますが、因子Coの点が低いと、因子Agの低い点と合わさって、人を信頼し、心を開いてくれる温順な人です。組織においては安心のできる性格です。
因子Agの点が低いと消極的、受身的で弱いところがあります。

不活発な人
因子Gの点が低いと非活動的、動作がゆっくり、着手が遅くなります。

慎重な人
因子Rと因子Tが低いと内省的になり、優柔不断だったり、深く考えすぎたり、几帳面な人がいます。

独りで居ることを好む
因子Aと因子Sが低いと温順で人前に出ることをや、多勢の中に入るのが苦手で、人を避けたがります。

このような特徴を持つ人が多く見られますが、これらすべてが当てはまるわけではありません。プロフィール図をよく見るようにしていください。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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YG性格検査のE型について(1)

YG性格検査では、5つのパターン図(A,B,C,D,E)から性格の輪郭をつかむことができます。
型に優劣はありません。その中のE型について解説します。

E型は異色型と言われ、寡黙の人です。YG性格検査の検査結果で表れるプロフィール図が左下がり型で情緒不安定性と内向性(消極型)の性格タイプを表しています。
つまり、E型のプロフィール図はD型のプロフィール図(右下がり型)とまったく対照的なプロフィール図になっています。
E型は情緒特性の因子グループD,C,I,Nの点が高く情緒不安定性を表し、情緒に関してはB型と同じタイプです。特に因子C因子Nが高得点でプロフィール図で突出していると虚脱感におそわれたり、情緒の不安定さが起こるなど、組織活動は難しくなります。
また、知覚特性の因子O,Coの点も高いと、B型と同じく組織内での活動に不適応の状態が出やすく、因子Agの点も高いと連動して、この傾向が強くなり、組織内に居づらくなります。しかし、行動特性や社交性は消極的なので、B型のように波風を立たせることはなく、むしろ自己の内に閉じこもるようになります。

YG性格検査のE型について(2)に続く

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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12尺度の因子Rについて(1)

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子R」について解説します。
Rは行動特性の側面からのんき性を測定しています。

点が低いと(段階1,2)のんきではなく

  • 物事がすごく気になる
  • 心配性
  • 慎重
  • 石橋を叩いて渡る
  • 決定に迷う
  • 物事が決められない

ことを表し、小さいことが気になり迷いが生じて決定ができません。
また、慎重になり過ぎて、大胆な決定ができないところがあります。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほどのんき性が強くなり

  • 物事をあまり気にしない
  • のんき
  • 気楽
  • 決断に迷いがない
  • 直ぐに決める
  • 決定が早い
  • 忘れっぽい
  • 気軽さ
  • 慎重さにかける
  • 衝動的

ということを表します。

 

仕事の局面では大胆な決断を求められる場合があります。
特に管理者、営業職には決断力が求められます。

因子Rの点が高い人には飽きっぽい人もいます。
決断は早いがあきらめも早い人がいます。
特にプロフィール図(グラフ)全体から因子Rが突き出ている場合は要注意です。
何事も早過ぎて、じっくりした仕事ができず、落ち着きのない人です。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

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12尺度の因子Coについて

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子Co」について解説します。
Coは人間関係特性の側面から協調性を測定しています。

点が低いと(段階1,2)

  • 協調的(性格・考え方などの異なった者どうしが、互いに譲り合って調和していこうとすること=協同調和の意)
  • 相手を信頼し開放的
  • 警戒心が低い

さまを表します。
見知らぬ人とも警戒せずに対応するため、だまされたりもしますが、人に好感をもたれます。
チームワークのメンバーとして適切な人材です。

また、営業担当者として、営業のスキルには乏しいが、お客様に可愛がられて高い受注高を得ている人もいます。

因子Oと因子Coの双方の点が低い人は、人に妥協しやすいと言えます。
行動特性因子Agの点も低いとその傾向は強まり、人の言いなりになりやすい人です。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほど

  • 非協調的(協調的でないさま)
  • 人を警戒し信用しない
  • 人に対して用心深い

ことを表します。

事例として、スポーツ選手の場合は、団体競技より陸上競技や武道のような単独競技をする傾向にあります。
野球は団体競技ですがピッチャーには、このタイプの人が多くいます。
打者に対する警戒心、自分のピッチングスタイルにこだわるなど、行動態様が非協調性を表しています。

ある非協調的(段階4)な営業担当者は、お客様の表面的な発言を鵜呑みにせず、真の心の願いを傾聴しました。
その結果、お客様との信頼関係が深まりました。
営業成績も常にトップです。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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12尺度の因子Nについて

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子N」について解説します。
Nは情緒特性の側面から神経質を測定しています。

点が低いと(段階1,2)

  • 落ち着きがある
  • 安定感
  • 鈍感
  • 無神経

を表します。
点が低い人の中には、普通であれば「痛い」と叫んでしまうような怪我を負っても、何事もなかったような素振りでいることがあります。
このような人は仕事でも、残業が続いても苦情を言わない人です。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほど敏感で

  • 些細なことにも感応する
  • 神経質
  • 神経過敏

を表し、神経質で、細かいことが気になり始めると、先々のことが心配で取り越し苦労をします。
些細なことに神経を使います。

中間点(段階3)に近いと、適度に神経を使い、気配りのできる人です。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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12尺度の因子Iについて

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子I」について解説します。
Iは情緒特性の側面から劣等感を測定しています。

点が低いと(段階1,2)

  • 自信(自己を信頼する力)に満ちている
  • 自信過剰
  • 自信家(自分の正しさを信じて疑わないこと)

を表し、点が低すぎると自信過剰で高慢さが表面に出てくると問題です。
組織の中では謙虚さも必要です。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほど劣等感が強くなり

  • 自分が人より劣っている
  • 自分は水準より低いという意識

を表します。劣等感が強すぎると、冷静な判断ができず、物事を悪い方向に受けとめてしまいます。

中間(段階3)にある適度な劣等感は人に対して謙虚な姿勢を表します。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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12尺度の因子Cについて

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子C」について解説します。
Cは情緒特性の側面から気分の変化を測定しています。

点が低いと(段階1,2)

  • 冷静(落ち着いていてその場の感情に動かされないさま)
  • 気持ちが冷たい
  • 同情がない
  • 感情がない

ことを表し、低すぎると冷徹すぎて冷ややかな考えをします。
適度な人間的温かさも組織の中にいる人には欲しいところです。

逆に点が高いと(段階4,5)

  • 感情的( 理性を失って感情に走るさま)
  • 感情の起伏がある
  • 激情(とどめがたいほどの激しく強い感情)におそわれる

ことを表します。因子Nの粗点も合わせて高い人は、興奮すると感情が制御できなくなり、ヒステリー的な状態になる傾向があります。
因子Dの高い粗点が重なると神経症的な傾向を示します。

12尺度の因子Dについて

YG性格検査は人の性格特性を12 の尺度(因子)から測定し、グラフ化にしてその因子の強弱の程度を5段階に区切って判定、診断します。

12の尺度の1つ、「因子D」について解説します。
Dは情緒特性の側面から抑うつ性を測定しています。

点が低いと(段階1,2)

  • 性格が明るい、
  • 楽天的(人生に明るい、見通しをもっているさま)、
  • 充実感(力が豊かにそなわってしっかりしている感じをもつ)、
  • 明朗(明るく朗らかなさま)

を表し、明るく周囲に好印象を与えます。
顔の表情にも表れています。

逆に点が高くなる(段階4,5)ほど気持ちが落ち込んで

  • 憂うつ(気持ちが晴々しないこと)、
  • 陰気
  • 無気力
  • 悲観的
  • 罪悪感
  • 虚脱感

を表し、心に悩みを持っていることが多く、因子Cの粗点も高いと神経症的な傾向を示します。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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YG性格検査を実施するにあたっての留意点

YG性格検査は、被検査者の性格や特性を調べることができ、企業の人材採用や人事配置に大変効果的なツールですが、YG性格検査は人の内面に触れるものであり、利用側の取扱いは慎重で正しくあるべきです。
従って、YG性格検査利用する人は、次のことに留意してください。

  1. 人間尊重の経営のもと、人の育成を目的として利用する
  2. 優劣の評価ではなく、目的に対する適性調査のために利用する
  3. YG性格検査を利用する場面では、丁寧な言葉遣いと態度で接する

YG性格検査は人の優劣をつけるものでも、差別するために使うものでもありません。
被検査者のありのままの姿を知り、それを活かすために利用します。
人材採用にYG性格検査を利用する場合は、面接の前にYG性格検査を実施することをお奨めします。
面接の前に応募者の特性を把握し、面接でさらに詳細を把握できる質問をすると良いでしょう。

既存の社員にYG性格検査を実施して、人事配置や育成に利用する場合は、本人にも診断結果を理解させて、自己観察と自己受容を促し、自己成長の機会とします。
また、上司や育成側の立場の人は、社員の特性を受け止め、長所を伸ばし、短所は共に改善するように社員育成の手立てとします。

役員や管理職にYG性格検査を実施する場合は、YG性格検査の必要性を理解してもらい、リーダーシップの本質が対人影響力であることを認識して、役職にふさわしい人格形成がなされているか謙虚に振り返ってもらいます。

検査を実施する側は、YG性格検査の実施後、被検査者向けに簡単な診断書を作成して、自己理解・自己成長を促すと、YG性格検査を活用する価値が大きくなります。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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なぜ検査結果は12の尺度なのか

YG性格検査は被検査者の状態を12の尺度(因子)で測定します。
その検査結果を基にプロフィール表(グラフ)の作成や型判定をしています。
この12の尺度について、それぞれ何を意味しているかを理解することがYG性格検査の利用者にとって非常に重要です。

人間の性格を12の尺度で測定することに注目すると、12個だけの切口だけでよいのか?という疑問があがります。
当然、完全ではないでしょう。
しかし、YG性格検査の原型の開発者であるギルフォード博士、また、その理論を引き継ぎ、YG性格検査を完成させた矢田部教授、辻岡教授らは、これで充分と判断しました。
尺度が多くあれば、人間の性格特性をより精密に測定できたかも知れません。
しかし、そうなるとキリがありません。
複雑になれば、私たち人の性格を短時間で容易に分析・評価できないことになります。
12の尺度は、人の性格をとらえるのに充分且つ必要最小限のものです。

12尺度(D C I N O Co Ag G R T A S)については「人を知るためにYG性格検査が活用されているのは」をご覧ください。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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