時代が求める人材像とは

「時代が求める人材像」は、
(1)挑戦
(2)主体性
(3)グローバル
の3つだ。」
と2012年8月26日の産経新聞の1面に記事が出ていました。
「若者の内向き志向」が指摘され、次代を担う人材の育成に対する不安の声が高まっていることを踏まえ、産経新聞社と駿河台教育研究所が企業と大学を対象に調査を実施しました。
その結果は主体性があり、挑戦する若者だそうです。

「挑戦」と「主体性」

YG性格検査の検査結果から適性診断を行っていますと「あなたの改善課題」のコメントとして一番多く使っているキーワードが、この「挑戦」と「主体性」です。
YG性格検査の診断では、YG性格検査の採点結果からプロフィール表を作ります。
プロフィール表の1本の線が折れ曲がったパターンの線図を描き、その人の人物像を描き出します。
依頼が最も多い20歳代の方々の検査結果から、浮かび上がってくる人物は約85%が優しく、おとなしい、やや弱気な人物像です。
大半は企業の診断依頼ですが、専門学校や大学などから100人単位で診断依頼がある場合も、若い人の人物像は「受身」で依存的です。
主体性・積極性の人は10%余りでしょうか。

元気を付けていただくために診断書には、「あなたの長所」欄を設けています。
その隣の欄に「あなたの改善課題」を書き入れます。
その言葉は、「高い目標を立て挑戦してください」、「主体性を発揮するようにしてください」という表現になることが多くあります。

産経新聞の「若者よ、失敗を恐れずに挑戦を」という記事を読みながらYG性格検査の結果と符号することに教育・セミナーのあり方、人材育成について反省させられます。(好)

総務・経理に向く人材とは

企業・組織では、総務・経理の部署は、「センター」と言われます。
この総務・経理の部署が

  • しっかりと落ち着いて業務が行われている
  • 会社の資本が守られている
  • 良い人材が確保されている

という状態であれば、中心の核が安定しており、会社に心配がなく、営業部門、生産部門、開発部門が安心して企業の機能を発揮できることにつながります。
総務は、会社の顔です。
総務をみれば、どのような会社か、組織風土が読み取れます。

 

経理は、会社の土台です。

  • 緻密に間違いなく資産・資本が管理されることが求められます。
  • 企業の優劣を決めるのは企業規模ではなく、資本利益率です。
  • 会社の効率を診るには、資本回転率です。
  • 資本が1年間に何回転しているか判定します。

企業は、総務・経理の部署に配属する人を多数の中から厳選して1人を選び出すぐらいに慎重さが必要です。

  • 会社の内部データを護る人
  • 約束を厳守する人
  • 自己の利益を優先しない人
  • 信頼のできる誠実な人
  • 知恵のある人
  • 思慮深い人
  • どちらかというと地味な人

等々を見ることでしょう。

YG性格検査の5つのタイプからはA型(平均型・中庸の人)が総務・経理職に最も当てはまります。

 

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接客サービス職に向く人材

接客サービス職に向く人とはこんな特徴がある人でしょう。

  • 明るい人
  • 笑顔の人
  • 人に関心がある
  • 先入観がない
  • 誰とでもオープン
  • 付き合い上手
  • 慌てず対応できる
  • 機転が利く

このような人はYG性格検査の型判定から、D型・D準型・C準型に多く見られますが、プロフィール図から12因子の位置関係でもっと的確に下記のことがわかります。

 性格特徴 因子
楽天的で明るい人
情緒が落ち着いて安定 D・C・I・N
客観性がある人
気配りができる人
誰とでもオープン Co
社交性がある人
行動的な人 Ag・G
決断力がある人
機転が利く人 R・T・G
  • 接客サービス職については「YGテスト入門」の第2部 適材適所に掲載しています

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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技術職に向く人

技術職はその職種によって好ましいタイプが違います。

例えば、毎日変わらずコツコツと安定した技能が求められる仕事は情緒が安定したC型が向いているでしょう。

一方、開発系の技術職には情緒不安定で思い込みが強いE型の人が多く、創造性豊かな才能を発揮しています。

技術職はYG性格検査の型判定から、C型、E型に多く見られますが、どちらのタイプでも細かいことを忍耐強く、黙々と根を詰めて作業できる人、物事を深く考え探求できる人に適性があります。これらのことは、12因子のプロフィール図の位置関係でもっと的確にわかります。

特に物事を深く探求できる人はT因子が2ゾーンにある人です。

 性格特徴 因子
物事を深く考える人 G・R・T
物事を探求できる人
ある程度主観性のある人
まわりのことに構わず熱中する人 Co
寡黙な人 S・A
慎重な人
温厚な人 Ag
情緒安定性 D・C・I・N
  •  技術職の判定については「YGテスト入門」の第2部 適材適所に掲載しています

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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現場リーダーはこんな人が望ましい

現場リーダー、班長には安定した積極型の人が好ましいです。

さらに

  • 利己的でなくまわりから人望がある
  • 面倒を見る
  • 人情味のある
  • 楽天的で明るい
  • 情緒が安定している
  • 技能力がある
  • 行動力がある

たとえ、技能が高く、優れていてもリーダー性の弱い人は避けるべきです。

現場リーダーはYG性格検査の型判定から、D型、C型の人が望ましいでしょう。

ですが、型判定だけで決めるのは大ざっぱ過ぎます。
12因子のプロフィール図の位置関係をみればもっと的確にわかります。

 

 性格特徴 因子
人望がある Ag
行動力のある人
計画性がある人
チームワークができる人 Co
客観的に見ることができる
気配りができる
情緒安定性 D・C・I・N
  • 現場リーダー(現場監督者)の判定については「YGテスト入門」の第2部 適材適所に掲載しています

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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現場作業職に向く人

現場での作業に従事するのに好ましいタイプはC型=平穏型 温順寡黙の人です。

作業職に好ましい特徴は

  • 情緒安定
  • コツコツと真面目
  • 動作がキビキビとしている
  • おとなしい人
  • まわりに合わせる
  • 気安さがある

現場のチームワークを乱さず、黙々と仕事をする人です。

生産技術的な一人仕事であれば、チームワークには不向きなB型の人もいいでしょう。

12因子のプロフィール図の位置関係をみれば、これらのことがわかります。

 性格特徴 因子
おとなしい Ag
仕事が早い
自ら改善の工夫をする R・T
チームワークができる Co
仕事に打ち込む A・S
情緒安定性 D・C・I・N

また、作業職だけでなく、事務職、業務職、オペレーターなどの職種にも同じタイプの人がむいています。

 ※現場作業職の判定については「YGテスト入門」の第2部 適材適所に掲載しています

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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保育職に求められる質とは

接客サービス職と同様にD型、C準型の人が向いています。

  • 明るい人
  • 笑顔の人
  • 人に関心がある
  • 先入観がない
  • 誰とでもオープン
  • 付き合い上手
  • 慌てず対応できる

これらのことも求められますが、
幼児の教育者は、保護者とは違って、幼児にとって好ましいかを判定します。
子どもは自分を愛してくれる人かどうかで相手に信頼が生まれます。
情緒が安定し、共感性のある思慮深い教師や保育士が求められます。

プロフィール図から12因子の位置関係でもっと的確に下記のことがわかります。

 性格特徴 因子
共感性があるか D・N
感情的にならない
情緒が安定 D・C・I・N
誰とでもオープン Co
社交性がある
行動が活発 Ag・G
めげない T・R
機転が利く R・T・G
  • 保育職については「YGテスト入門」の第2部 適材適所に掲載しています
  • 保育士に特化した「保育者特性検査(NTI)」を使用すると7つの尺度(愛他性・共感性・論理的思考性・気働き・社交性・行動力・養育性)から、よりよく判ります。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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再検査の信頼性

YG性格検査は時間の間隔をおいて検査を実施しても、その性格特性が変わらないことが前提条件です。

ある企業の上級マネージャーにYG性格検査をしたとき、その検査結果に納得をしていただけませんでした。その方の検査結果はある情緒性尺度が突出して不安定さを現していました。
「これは自分の性格を現していない」と主張されるので、日を置いてもう一度、YG性格検査をいたしました。
検査結果を表すプロフィール表は前回と重なるぐらいに同じ結果でした。
そのマネージャーはYG性格検査の結果を認められ、利用していただくことになりました。
誰でも自己の短所は認めたくない気持ちがあります。

またある時、金属製品メーカーより、営業担当者、品質管理担当者を採用するためにYG性格検査の診断の依頼がありました。
応募者5名は、その企業の狙いどおり50歳代の大企業を早期退職された方々でした。
そのうち1名が品質管理担当者として採用されました。
後日、その方に会う機会があり、早期退職時の就職支援でもYG性格検査をした経験があり、今回のプロフィール表と全く同じ結果だったという報告をもらいました。
YG性格検査を作られた辻岡美延先生(関西大学名誉教授)は、その著作でYG性格検査には再検査信頼性があることを述べられています。
※「新性格検査法」辻岡美延 著

次にYG性格検査は、「はたして妥当性評価が正しく出ているのか」
と問われますと、学問的には心理学者の方々に議論をお譲りしたい。
実務者として、私が20数年、使用した経験と事実からは妥当性があると言えます。
実際にテスト評価と被験者の観察・ヒアリングを通して、本人の行動特性と類型プロフィールの性格特性とを比較検証しました。
経験的に言えば、細かい点でのズレはありますが、性格特性の傾向は的中しています。
採用と適性配置の企業の実務面からは、YG性格検査による判定データを使用できると判断できます。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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成績・面接ではわからない行動特性

コンピテンシーをご存知でしょうか。
米国の心理学者マクレランドにより提唱された理論で「ある仕事において、一貫した高い業績を上げる人に見られる行動特性」のことを言います。
人の行動の目に見える部分である「技術・知識・態度」は氷山の一角であり、実際に氷山を動かしているのは、その水面下の目には見えない「性格・特性・動機・価値観」などの潜在的な部分の力が大きいという認識です。
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これまで日本では、知識・技能の評価が中心に行われてきましたが、能力は行動に移して初めて結果となることから、その原動力である、性格、行動特性が重要視されるようになっており、採用試験や適正配置に活用されています。
(竹井機器工業株式会社 心理カタログより)

YG性格検査が多くの企業、団体、教育現場で利用されているのもこのためです。

そもそも、学業の成績、卒業大学だけで人を判断することはできません。
YG性格検査を実施されると多くの企業ではD型(管理者型)の安定積極的な人を選ばれます。
しかし、面白いことに学業成績の良い人にD型が少ないのは事実です。
学業に熱心に取り組む人はE型の人が多いことがわかっています。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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YG性格検査の限界

YG性格検査は、万能ではありません。これで知能は測れません。
YG性格検査の信頼性は、心理学上では約80%と述べられています。
これは心理学的に高い値ですが100%ではありません。
YG性格検査は、12の尺度(因子)から人の性格を測定するものです。
これで複雑な人間の性格のすべてを解明できるわけではありません。
YG性格検査は12の尺度で性格をCTスキャンしたようなもので、自ずと限定されたものであると考えるべきです。

では、YG性格検査という心理テストは、ウソを言っているのかと言えば、そうではありません。
心理テストも多くの種類が存在します。
それぞれ心理学者のアイデアや学派としての系統の違いもあるかと思います。
いずれにしろ、複雑な人間の心理や性格を何とか分析し、見えない部分を明らかにしょうとするテストです。
学派の違いから自己の学問を正当化し、他の心理学者の理論をウソ呼ばわりすることは、自らの人格の未熟さをさらすこととなるでしょう。

物理・科学の世界でも、用途に応じた測定器があります。
寸法・重さ・容積・電波・放射能など様々でしょう。その測定器の精度も用途に応じてまちまちであるわけです。
肝心なことは実務において、その目的が達せられているかどうかが測定器にとっては大事なことです。
学問の世界で理論の是非を問う「場」と実務の世界で、組織を守り、人を育成する目的のために活用する「場」とは異なってきます。
実務は現実に根を下ろしています。

YG性格検査を「性格判別のできる万能な検査」というとらえ方をするのは間違っています。
また、心理テストはウソというようなとらえ方もまた、大きな間違いです。
大切なことは、YG性格検査の性質を理解し、適切な目的のもと正しく利用することです。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

 

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